イニストラード 色別レビュー:その他

こんにちは、こんばんは、おはようございます。ご無沙汰しております、からうさです。
前回 M12 のレビューに引き続き、恐縮ながら新セットのカード紹介をさせて頂きます。多くの LMC 常連、通称エルエムシストによって書かれた各色レビュー、非常に勉強になる内容でしたね。今回もどういった感じになるのか楽しみです。イニストラードのセット自体を振り返っても、魅力的で斬新な変身カード、多数収録されている強力なフラッシュバック呪文など、カードリストを眺めているだけでワクワクします!!
さて、魅力的なカードが多数ある中で今回私が担当するのは「その他」です。先にネタバレしますが、『魅力的で斬新な変身カード』『強力なフラッシュバック呪文』 そんなものは、ありません。「その他」に含まれているのは、物語の中心になる英雄や、土地、アーティファクトです。
「でも、マルチカラーのレジェンドって構築であまり使われないから印象薄いんだよねぇ……」
「ああ、M10 ランドの対抗色出るんだっけ! あとは見てないや」
とか、思ってるあなたっ!! これを機に、一緒にその他の全カードを眺めてみてませんか? ってことで
\その他レビュー、はっじまるよ~/

「○○は双子で、いつの間にか入れ替わってた」
とか、双子がカギとなる物語を読んだ経験のある方は多いと思います。それをカード化するとこんな感じなのでしょう。大元を排除し、自身が本物になる物語がテキストからうかがえます。
ここ最近、どんどん強い《クローン》が印刷されていますが、大丈夫なんですか? 変身とコピーの挙動については若干ややこしいです。プレミアイベントのルールクイズ中級辺りに仕込まれるでしょう。

青白の伝説のクリーチャーは天使を呼び出すスピリットです。
そういえば『天使』という単語、日常生活で使う機会ないですね。使ってみたいけど「天使ちゃん、マジ天使っ!」は、若干賞味期限切れっぽいなぁ……とお思いの皆さん! 「天使かと思ったら○○だった」を使ってみてください。詳細を知りたい方は「天使かと思ったらゆかりんだった」で、ググると幸せになれるかもしれません。

青黒の伝説のクリーチャーは死体を吸収し、大きくなるゾンビです。やってることに似合わず名前がかわいらしい。いつの間にかグリングリンって呼ばれ、定着しそうな気がします。そんな題名の、曲調は明るいのに、詞がやや重い歌があったような……。

赤黒の伝説のクリーチャーは、溢れんばかりのカリスマで魅了する吸血鬼です。同族を増やしたり、同族を魅了し従わせたり、マルチカラー神話レアはフレーバーを重視してるのがよくわかります。
「カリスマ」とか「吸血鬼」とかって単語を見ると東方 Project のレミリア・スカーレットが浮かんできます。今回のレビューの音頭を取ったせるぷーさんのデッキケースは、妹のフランドール・スカーレットですね。500 歳児とか 495 歳児は、ロリババァに入るんでしょうか?

ゼンディカーからの再録カード。吸血鬼やゾンビ避けの松明を、吸血鬼やゾンビに持たせることができます。鷹や鳥、壁だって剣が持てるんだし、何も不思議なことはないですね。

食卓に届くお肉も、猟奇的な包丁で刻まれてるんですね。RPG の武器で分類すると、短剣や剣よりも斧が近そうです。ちなみに、私は RPG だと鈍器や槍が好きです。

山札を下から削るのは、新しい感じがしますね。土の中には秘密を仕舞うものです。イニストラードの世界で何が隠されていたかはわかりませんが、現実世界では新幹線が埋められます。

軽いコストでクリーチャーを飛ばす装備品。イカロスの翼みたいに落ちてしまいそう……。

名前の通りイラストが怖いっす。後ろで人形が一体引き裂かれてるのが、不気味さを際立たせてます。フレーバーテキストから、イニストラードの世界は不可解な死が多発していることがうかがえます。この世界の平均寿命ってどのくらいなんでしょうか?

装備にマナはかからないけど、修正値は大き目の装備品。力を欲する余り、自身を生け贄にしても装備できません。悪魔との約束事は命懸けですなぁ……。

MTG の世界にしては珍しい人工物っぽい機械です。「電位式」ってなってるけど、MTG の世界なので、動力は魔法的な何かです。

MTG の世界にしては珍しい人工物っぽい機械その 2。幽霊捕まえてどうするかが気になります。飼って冷房にでもするんでしょうか?

寺院にあった鐘はカードが引けましたが、グールを呼ぶ鈴は山札を叩き落とすようです。グッズとして似たようなものが作られてそうなデザインですね。

この世界のシャベルは、掘ったり埋めたりするよりも凶器のほうが合ってると思う。

過去に妄想した恥ずかしい内容が綴られている書物は、黒歴史ノートと言います。人に見せられないので墓まで持っていかなきゃいけない秘密が記録されている装置は、ハードディスクと言います。

プレイヤーへのダメージも 2 倍の刺々しい鈍器です。大きいドン・キホーテはあるけど、広いドン・キホーテはあるのかなぁ?

飛ばない限り無敵さんなのは荘園
○○してる画像が頻繁に求められるのは照英
『泣きながら照英のガーゴイルが川越シェフと……』とか、スレを立てると誰かが探してくれるでしょう。

仮面キャラ=変態
って式が浮かぶんだが、何の影響だろう? 実際仮面付けるだけでテンション上がって +1/+2 の頑強さを手に入れるような人は、まぁ……変態だね。

「片目」で「カカシ」とか、腐女子が喜びそうな単語だよね。サイズも 2/3 (にいさん)とか、腐女子が喜びそうだよね。

イニストラードの色々な装備品見てきたけど、全体的にコストが安いです。書くネタ探しのために、パイクという武器について調べてました。15~17 世紀かぁ……結構最近の武器なんだなぁ……。

どう見ても農具です。この女性も農場送りにでもされたのでしょう。剣を鍬に持ち替えさせても、こう振り回されたのでは意味がありませんね。

魔力的な短刀です。この世界は人間優遇の武器が多いですな。象眼って呪術的な何かなのかなぁ……と思って調べたところ、素材を嵌め込んで模様をつくる工芸技法のようです。
ってことから考えると「銀」という素材がこの世界では強力な武器になるのかぁ……なるほど。

《旅人のガラクタ》は「ウニ」と呼ばれてたらしいですね。
「ウニちゃんサクります」
とか言うと、なんか残念な雰囲気になります。多分「ちゃん」付けが良くないんでしょう。

ねじ込んで突き刺す武器に見えます。深くエグるとかなり痛そう。プレイヤーを対象に取っていないことも、頭の片隅に置いておきましょう。

すべての呪いを解き、自身を魔法から守ってくれるとか、伝説のアイテムクラスのアーティファクトっぽい。フレーバーテキストがなくて、ちょっとガッカリ。

杭だけど、雰囲気はごっすんです。「その吸血鬼をごっすんします」って感じに使われるでしょう。木の杭とか十字架とか、吸血鬼って弱点多いよね。それでも蔓延してるってことは、それだけ強力な種族ってことらしいです。

「無知とも戦うことを学ぶ場所」ってなんかかっこいい! 無知は、悪魔や吸血鬼と同じくらい恐ろしい怪物なんですね。

白緑土地は全体にカウンターをばら撒きます。《巨森、オラン=リーフ》もビックリな性能ですがコストもやや重めです。この土地を使う場合はダイスをいっぱい用意しましょう。

絵に《霊捕らえの装置》っぽいものが映りこんでます。幽霊で街だから安直にゴーストタウンっ!!って言うと違うカードになってしまうので注意が必要です。個人的には、この再録のおかげでカード入れをひっくり返す必要が無くなりました。

水…樹…→シミックと連想するのは普通なのでしょうか? それとも、東京ドームで伝説を作るであろう御方を連想するほうが普通なのでしょうか?

礼拝堂の窓際族です。信仰以外の何が行われる場所なのか気になりますね。

《怒りの穴蔵、スカルグ》を思い出す効果の土地。+1 のときはスカルグのほうが軽いので、完全上位互換とは言えません。

『ひょういち』を変換させたとき『表1』と出ました。レポートとか書いてた記憶がリフレインしました。

《影の家、ダスクマントル》を思い出す効果の土地。ダスクマントルの名前を調べるのに、結構時間が掛かったのは秘密です。

夏クールの某アニメ OP が一時期頭から離れませんでした。『ゆらめくいわやゆらめく大事件』とか、そんな題名だったと思います。

『享楽は新鮮な少女が品切れになったところで終わる』
もう一度読んでみよう。
『享楽は新鮮な少女が品切れになったところで終わる』
さぁ、どんな場面を想像しましたか?

青赤って色自体が MAD な印象だよね。硫黄を滝のように流すとか、青赤っぽい。

『農夫は木々を切り、死者を埋葬する。』
『死者は目覚め農夫を殺す。』
『木々は死者を絡め取り成長する。』
食物連鎖みたいだなぁ……っと、思ったけど一か所おかしくない?



『基本土地』という最強土地タイプを持った白マナ発生源です。私はラヴニカの 290 番を良く使います。



一時、禁止カードにすべきだ!! って言われていた土地です。今回も収録されているところから考えると、禁止されるほどの性能はないのでしょう。私はオデッセイの 337 番を良く使います。



沼の枚数を参照するカードとかもあるので、使う場合は結構な枚数になったりする土地です。気に入ってる絵柄に出会えていないため、適当に使ってます。



ここ最近の赤は、どの色とも相性がいい印象です。最近まで存在していた山をたくさん並べるデッキのときは、ミラディンの傷跡の 242 番を使ってました。



自然に生えてるのが森で、人の手が入ってるのが林です。好きな絵柄はいくつかあるのですが、最近はミラディンの傷跡の 248 番を使ってます。好きな基本土地を見つけて、揃えてしまうのも基本土地の愛し方のひとつだと思います。
その他に当たるカード、43 種類走り切りました。その他枠で気に入ったカード、気になるカードはありましたか?
私がちょっと面白そうだなぁ……と、感じたのは《死者の呪文書》です。

墓地のクリーチャーが一気に出せるとか、《戦舞いの蘇生》でデッキを組んだ黒歴史を思い出しました。
最後に、ここまで目を通していただき、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょうっ!!
編者から筆者を紹介します
本コラムを執筆してくれたからうさ @Karausa は、学生時代から LMC に通い始めてはや X 年、歳の差を超えて多くのプレイヤーに愛されているほんわか系プレイヤーです。
しかし、その内に秘めたる闘志は LMC でもトップクラス。ある分野において彼の右に出るものは無く、同世代には「師匠」という通り名で呼ばれています。なんの師匠かって? それはからうさ師匠とカラオケに行けばおのずとわかります。一度は見るべき。