LMCポイントレースの見どころ・2011年9月版

みなさんこんにちはー。小松です。
先月一回目をお届けしましたが、みなさまからご好評をいただきまして、おかげさまで無事二回目を迎えることができました。今後とも頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします。
先日、いままでのレーティングシステムからプレインズウォーカーポイントというものに変更されるという発表ががありましたね。いまいち内容は把握していませんが、いままでのレーティングは変動が大きすぎてあまり上手さの参考にならなかったので、よかったと思います。
さて、LMC 的なニュースとしては、あと一ヶ月後に迫った LMC チャンピオンシップの BYE に必要なポイントが変更になりました。こちらについてはファクトシートに掲載されていますので、詳しくはそちらでご確認ください。
それではそろそろ今月の記事へ Let's Go!
順位 | プレイヤー | ポイント | 獲得ポイント |
---|---|---|---|
1 | 小松智史 | 65 | +20 |
2 | 渡辺竜二 | 51 | +8 |
2 | 諫山夕介 | 51 | +10 |
4 | 吉森奨 | 43 | +8 |
5 | 田部敬太 | 41 | +1 |
6 | 宮本寛弥 | 26 | 以下略 |
7 | 春日亮佑 | 28 | |
8 | 大野和宏 | 25 | |
9 | 萩原紀幸 | 24 | |
10 | 増野良輔 | 22 |
先月のポイントレースですが、「自演乙w」と言われてしまうかもしれませんが、7 月の 1 位だった小松が一ヶ月で 20 点を稼ぎだし、団子状態から抜け出て独走状態になってしまいました。2 位の渡辺はジャッジもやっていたため、あまり LMC に出場できなかったのですが、それでもちょくちょくとトップ 8 に残って 8 点を稼ぎ 2 位をキープ。諌山は月初の LMC で 2 回連続優勝したものの、それ以降はぱっとせず 1 回もトップ 8 に残れずにポイントを伸ばせないままとなってしまいました。吉森は最後に行われたレガシーの LMC で念願の個人戦初優勝を果たし、4 位に浮上しました。5 位に落ちてしまった田部ですが、ももクロの追っかけやアニサマ参戦などそっち系のイベントに精力的に参加していたようで、あまり会場で見かけなかった気がします。
さて先月は僕の一人勝ちとなってしまったポイントレースですが、まだまだ LMC もありますし、チャンピオンシップでの大量得点獲得のチャンスもあるため、まくれる可能性はまだまだあります。チャンピオンシップまであと一ヶ月。今年のポイントレースはどうなるのでしょうか? 今後の展開をお楽しみに!
プレイヤー紹介!?
さて、次はプレイヤー紹介へ……と思っていたのですが、最近周りから「上位勝ちすぎやろー」という声がよく聞こえてくるため、今回はプレイヤー紹介ではなく、その上位陣に勝たせないために三人の使用デッキを紹介していきたいと思います。
と言っても三人ともあまり使用デッキが変わっておらず、諌山が《欠片の双子》、小松、渡辺がカウブレードをここ最近使っています。僕の場合は一時期《欠片の双子》を使っていましたが、当分使う気はないので当たったら大体カウブレードと思ってもらって大丈夫です。ほかの二人については先月ずっと使っていたというだけなのでこれを使うという保障はありませんが。
というわけで諌山に勝たせたくない場合は《欠片の双子》対策を、小松、渡辺に勝たせたくない場合はカウブレードを対策したデッキを使いましょう。これでポイント争いも平和になるでしょう。
今日のおすすめデッキ
Komatsu Satoshi / GPT Brisbane - Chiba 2nd *Champion* | |
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4 詐欺師の総督/Deceiver Exarch |
2 躁の蛮人/Manic Vandal 1 聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx 1 業火のタイタン/Inferno Titan 4 紅蓮地獄/Pyroclasm 3 精神的つまづき/Mental Misstep 2 焼却/Combust 2 変異原性の成長/Mutagenic Growth |
今回のおすすめデッキは《欠片の双子》デッキです。双子デッキですが、先月 6 回あった LMC のうち、なんと 4 回も優勝しています。このデッキがそこまで勝っている理由としては、メイン戦では相手に無駄カードがたくさん入っているのに対して、自分はコンボパーツとそれをサポートするカードしか入っていないため、高い勝率が出せるのと、サイド後でも結構きちんと対策しないと結構あっさりとコンボが決まってしまうところにあると思います。
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各デッキとの相性についてですが、まず、最近 LMC でも流行ってきている《出産の殻》デッキ相手には、メインはほぼコンボを邪魔されないのでコンボさえそろってしまえばだいたい勝てます。サイド後も、相手が入れてくるであろうカード、《焼却》には《変異原性の成長》で、《呪文滑り》には《よじれた映像》と対処できる手段があるため、結構あっさりとコンボが決まるためだいぶ相性がいいです。たぶん 7-3 ぐらいはありますね。
対カウブレードについては相手の構成によりますが、だいたい《ギデオン・ジュラ》や《機を見た援軍》、《審判の日》、《太陽のタイタン》などの無駄になるカードがメインに 7~8 枚は入っているため、メインは相性がいいと思います。ただカウンターを構えながら《戦隊の鷹》を少しずつ展開されて負けてしまうパターンもあるため、たぶん 6-4 ぐらいの相性ですね。サイドボード後は先ほどあげた無駄カードが抜けていき、《精神的つまづき》、《蒼穹の魔道士》、《乱動への突入》などの有効牌に変わってくるため、相性が逆転してしまいます。
対白単鋼、赤単相手はメイン回ったもん勝ち、サイド後は相手の妨害手段の枚数にもよりますが若干有利ぐらいだと思います。
さて、ここからは細部についてです。上に載せているデッキは僕が先月使用して優勝したデッキですが、細かいパーツについてはいろいろと変えた方がいいでしょう。とりあえず固定パーツは《欠片の双子》、《詐欺師の総督》、《定業》、《思案》、《貫く幻視の祭殿》あたりは 4 枚確定のパーツだと思います。あとは《払拭》も 4 枚入れといていいカードかもしれませんね。最低でも 3 枚は必要だと感じました。ほかのパーツは自分の好きなように枚数を変えていっていいと思います。
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ちなみに、僕は海外でよく見かける《渋面の溶岩使い》を入れるといいと思います。それから《よじれた映像》。前者は対カウブレード相手には、生き残ると先ほど挙げた《戦隊の鷹》+カウンターでの負けを無くしてくれます。また、ほかのデッキ相手にも《獣相のシャーマン》を焼いてくれたりといろいろな場面で活躍してくれるでしょう。後者については、メインで入れておくとたまにメインで入っている《呪文滑り》や《極楽鳥》を除去できます。また、それらのカードが入っていなくても、最悪キャントリップとしても使えるため、腐らないので《粉砕》あたりを入れるよりは全然いいですね。
メインについてはこれぐらいにして、次はサイドです。サイドボードは《変異原性の成長》は《焼却》対策。《聖別されたスフィンクス》、《業火のタイタン》は相手に《記憶殺し》などされた時のために追加の勝ち手段として。あとはビートダウンや同系対策の入れていくという感じですね。ちなみに、追加の勝ち手段については最近では《竜使いののけ者》が主流になってきているみたいなので、そういうふうに一枚で勝てるカードならなんでも大丈夫でしょう。
イニストラードがもうすぐ発売するため、あまりこのデッキを使える期間もないですが、ぜひ一度使ってみてください。
今回の記事もぐだぐだになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回からはなにか新しいことをしていければと思っています。
それではまた来月お会いしましょう!
編者から筆者を紹介します
本コラムを執筆してくれた小松くんは、現役大学生ですが、小学生のころにジュニアトーナメントでデビューしてから、かれこれ 10 年近いキャリアを持つ LMC では古株です。昨シーズンはコンスタントにポイントを稼いで、三代目のミスター LMC を襲名しました。
キャリアはあれど、文章をあまり書いていなかったので、周囲の大人たちが「記事を書いてみろよ」と発破をかけているからか。現在絶賛修行中です。温かく見守ってあげてください。