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もりしょーの初プロツアー体験記 はてなブックマークに追加 livedoor クリップに追加

Written by Sho Yoshimori
LMC Web Magazine

こんにちは、LMC 横浜支部のもりしょーです。

気づけばもう M12 も発売し、日本選手権も終わってしまいましたが……あのプロツアー名古屋から早いもので一ヶ月。本当に楽しくて、今でも一試合一試合を思い出せるくらいの良い経験でした。

今回は、そんな初参加だったプロツアーについて書いていこうと思います。

前日まで

ブロック構築について、“メタゲームの根本は Magic Online(MO)の Daily Event(DE) の結果(Decks of the Week)で分かる”というのが最初から思っていた結論でした。

MO ではドラフトで集まった資産でかんたんに参加できたため、ブロック構築はスタンダード等に比べお手軽で、ちょうど DE も盛んになっていたため、信頼に足る情報が多くありました。

が、MO では新たなるファイレクシア(NPH)のリリースがプロツアー直前だったため、プロツアーを目指す分にはあてにできませんでした。また、NPH のスポイラーを見はじめた時からそのカードの強さを見て、メタゲームは明らかに変わる、現行のメタゲームは意味を成さない、と思って参考にする程度でした。


週末までの時間でデッキを練って、LMC で調整を重ねるのが主でしたが、ちょうど仕事が忙しい時期が重なってしまい、なかなか自分の意見でまとまったデッキを構築するのに苦戦していました。

当初は三田村さんの調整していた多色コントロール(エスパー、グリクシス)を参考にエスパーコントロールを組んでいて、それで出るつもりでしたが、正直しっくりこないというのが前週までの感触でした。

デッキに行き詰ったときは、たるも.com に載っていたらっしゅ(高橋純也)の記事を参考にして、思いをめぐらせていました。


そして、結局デッキが決まらず前日に。ありったけのブロック構築のカードを持って新幹線へ。

会場で前日レジストを済ませて、ドラフトをしつつ知り合いと話してデッキについての情報収集。最終的に、いか彦(井川良彦)から調整したというレシピを貰いました。

そのときのレシピがこちら。

White Steel - Designed by Ikawa Yoshihiko
 4  メムナイト/Memnite
 4  きらめく鷹/Glint Hawk
 4  信号の邪魔者/Signal Pest
 4  大霊堂のスカージ/Vault Skirge
 4  脊柱の飛行機械/Spined Thopter

20 Creatures 3 オパールのモックス/Mox Opal 4 起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb 4 きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol 3 キマイラ的大群/Chimeric Mass 4 鍛えられた鋼/Tempered Steel 4 急送/Dispatch
22 Spells 10 平地/Plains 4 金属海の沿岸/Seachrome Coast 4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
18 Land 60 Total Cards
 3  刃砦の英雄/Hero of Bladehold
 3  不退転の大天使/Indomitable Archangel
 4  存在の破棄/Revoke Existence
 3  四肢切断/Dismember
 2  平地/Plains

15 Sideboard Cards

そして、ホテルに帰ってパソコンを開いてみると…… NPH リリース後の Decks が更新されてる!

テンションを上げてからの DE の結果を見ると……白単祭り! まじかー!という感じでした。

リストに一通り目を通してひたすらチューン。

NPH 後の白単はファイレクシア・マナの入ったコモンが強く、《鍛えられた鋼》《墨蛾の生息地》さえあれば安くデッキが組めたので、正直あまり信用していなかったものの、ここまで母数が多いと……と入賞者のカード使用率も加味してデッキを調整しました。

Tempered Steel
Inkmoth Nexus

プロツアー当日

ちょっと早めに会場入り。デッキの中で気になった点ををいか彦に教えてもらっていた……ところ、たまたま反対側の席に座っていた竹林くん(同じく初プロツアー)と白単について話すことに。

ここで、デッキが大きく動く。

ひょんなことからデッキについてがっつりアドバイスをもらう。そして、最終的に以下の構成に。

White Steel - Yoshimori Sho / Pro Tour Nagoya 2011
 4  メムナイト/Memnite
 4  信号の邪魔者/Signal Pest
 4  大霊堂のスカージ/Vault Skirge
 3  レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder
 4  脊柱の飛行機械/Spined Thopter
 2  刃の接合者/Blade Splicer

21 Creatures 2 オパールのモックス/Mox Opal 4 起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb 4 きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol 2 キマイラ的大群/Chimeric Mass 4 鍛えられた鋼/Tempered Steel 4 急送/Dispatch
20 Spells 11 平地/Plains 4 金属海の沿岸/Seachrome Coast 4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
19 Land 60 Total Cards
 3  ミラディンの十字軍/Mirran Crusader
 3  刃砦の英雄/Hero of Bladehold
 3  不退転の大天使/Indomitable Archangel
 3  存在の破棄/Revoke Existence
 3  四肢切断/Dismember

15 Sideboard Cards

シナジーを生みにくく、安定しない《きらめく鷹》《レオニンの遺物囲い》に変更。ほか、DE でも使用率の高かった《ミラディンの十字軍》を採用するなどの調整をしました。

いよいよ初めてのプロツアー本戦へ。まずはまずはブロック構築からスタートです。

Round 1: Tom Martell 黒単感染 ○○

いきなりプロツアー・ベスト 8 の人だー! とちょっと緊張(笑)

デックテックでも紹介されていた《ピストン式大槌》型。ですが、引きが噛み合わなかったのと、こちらの《四肢切断》が刺さって勝ち。

Round 2: Stefan Stradner 青黒大建築家 ×○○

相手の《ファイレクシアの変形者》がとにかく強いマッチでした。ダブル《ワームとぐろエンジン》でライフを大量ゲインされるも、こちらも《大霊堂のスカージ》の群れと《鍛えられた鋼》を展開して消耗戦となりましたが、結果は負け。

サイド後は《四肢切断》《存在の破棄》が刺さって勝利。

Round 3: Chris E. VanMeter ×○○

赤緑コン。白単メタのカード盛りだくさんでしたが、サイド後は《刃砦の英雄》《不退転の大天使》でがっちり固めて押し切った。

Round 4: Dalibor T. Trnka 黒単感染 ○○

初戦の型のような感染デッキ。サイド後は《骨髄の破片》を持たれているも、《鍛えられた鋼》をきっちり引いていたので関係なく勝ち。

Round 5: Akinao Takao 白単鋼 ○×○

ここで初フィーチャー。実は国内の公式だと初でした(笑)

詳細はカバレッジどおりですが、《刃砦の英雄》に尽きるゲームでした。

Hero of Bladehold

なんと 5-0!!

振り返って、デッキパワーの高さを実感しつつ、この構成にたどり着けたアドバイスに感謝していました。

同じ白単でも《純鋼の聖騎士》タイプがありましたが、おおむね下馬評どおりのメタゲームでした。

そしてドラフトへ。

ドラフトの方針

方針は“恐竜”、というか色を問わず 3/3 以上の生物を中心に並べて勝つデッキで、今回もそれを狙ってピックしました。

本戦までに何度かドラフトをしましたが、そこから読み取れたのは「NPH から始まるドラフトは感染が相対的にやりにくい」ということ。NPH では今までのような感染が組みにくい、また、感染のない生物がよりサイズ負けしやすくなったため、純粋にライフだけ削ったほうが勝てるデッキが増えました。

NPH では軽くて強い生物も増えましたが、同じ卓に座る人間が先手を取れるデッキばかりにはなりづらい。相対的に見ると後手環境なので、テンポが速いか、単純にカードのスペック差で強い方が勝つと思っていました。

ポイント

  • NPH ではスペックによって除去を見送りつつ生物をピックする。特に、タッチしやすいゴーレム類はよく見ておく。
  • 《ファングレンの匪賊》はできるかぎり見たら取る。
  • 初手がボムなら素直に引きずられる。

上記の 3 点を踏まえ、その方針でドラフトしました。3 点目は完全に運ですが、やはりカードパワーに尽きます。

Fangren Marauder

1st ドラフト:

パックにパッとしないカードが多く、初手《燃え上がる憤怒の祭殿》からスタート。色を保留するカードも少なく、緑系のカードをそこそこに、白を 2 色目に据えるピック。

2 パック目初手、《ボーラスの工作員、テゼレット》! と思うも、最初のパックから青はまったく来ず、黒はだだ流ししていたのでカットピックに。

実際判断が正しく、取れたとしても黒いカードが《ファイレクシアの憤怒鬼》だけでした。ここでは《忍び寄る腐食》《ミラディンの十字軍》程度の寂しいピック。

3 パック目は主張が成功して、《剃刀のヒポグリフ》等をピックして、デッキがまとまる。

最終的に、デッキは以下の通りに。

1st Draft - Yoshimori Sho / Pro Tour Nagoya 2011
 1  死の頭巾のコブラ/Death-Hood Cobra
 1  浮上マイア/Hovermyr
 1  シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast
 1  ミラディンの十字軍/Mirran Crusader
 1  絡み森の鮟鱇/Tangle Angler
 1  絡み森のカマキリ/Tangle Mantis
 1  酸の巣の蜘蛛/Acid Web Spider
 1  腐食獣/Molder Beast
 1  剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff
 1  探知の接合者/Sensor Splicer
 1  非道の総督/Brutalizer Exarch
 1  ケンバの軍勢/Kemba's Legion
 1  大槌の接合者/Maul Splicer

13 Creatures 1 起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb 1 燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage 1 闊歩するものの装具/Strider Harness 2 主の呼び声/Master's Call 1 忍び寄る腐食/Creeping Corrosion 1 正義の施行/Dispense Justice 1 グリッサの嘲笑/Glissa's Scorn 1 血吸いの噛み付き/Leeching Bite
9 Spells 9 平地/Plains 8 森/Forest
17 Land 39 Total Cards

0 Sideboard Cards

あんまり強くないけど、ちゃんと引ければワンチャンなデッキ。取り立てて説明するまでもないですね(笑)

Round 6: Robert R. Dougherty 黒緑 ○×○

YMG 総帥!

除去が全然入っていないようで、長引いても生物が除去されず長期戦に。《ミラディンの十字軍》が押さえ込んで勝ち。

Round 7: Gaudenis Vidugiris 赤緑 ××

ここでふたたびフィーチャーへと。カバレッジにもありますが、守り方を誤って負け。

あまり使わないジャイグロも入っていて、上手い、これがプロツアー参加者かー! って思いました。

Round 8: Eugenio Nesi エスパー ○××

ドラフト失敗っぽい 3 色かつ感染ハイブリッドデッキでした。

見た感じデッキ自体はあまり強くなかったのですが、あと一枚引けばーってところでこちらが地主になってしまい敗北。惜しい一戦でした。


ここで初日終了。6-2 という上出来な結果でした。

翌日、ドラフトを切り抜けて構築を勝てればトップ 8 も見える! ということで非常に期待の高まる日でした。


2 日目

初日に比べるとちょっとだけゆったり会場入り。どんな初手が来るか楽しみにしつつ待ちながら、開始を待っていました。

2nd ドラフト:

初手、2 手目《翼の接合者》から青中心のピック。《縫合の僧侶》が 2 枚取れたので、青白テンポを意識。

2 パック目、初手《虐殺のワーム》が取れ、白→黒を意識するもめぼしいカードがまったく取れずじまい。

3 パック目、主張が通り青祭り。《銀白のスフィンクス》をはじめ、デッキに必要なパーツが揃う。

できたリストは以下。

2nd Draft - Yoshimori Sho / Pro Tour Nagoya 2011
 2  縫合の僧侶/Suture Priest
 1  浮上マイア/Hovermyr
 1  マイア鍛冶/Myrsmith
 1  ケンバの空護衛/Kemba's Skyguard
 1  ミラディン人のスパイ/Mirran Spy
 1  ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer
 1  嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider
 2  翼の接合者/Wing Splicer
 1  銀白のスフィンクス/Argent Sphinx
 1  ゴーレムの職工/Golem Artisan
 1  ロクソドンの非正規兵/Loxodon Partisan
 1  尖塔の海蛇/Spire Serpent
 1  空長魚の群れ/Sky-Eel School

15 Creatures 1 調和者隊の盾/Accorder's Shield 1 皮羽根/Skinwing 2 目的のための燃料/Fuel for the Cause 1 よじれた映像/Twisted Image 1 鋼の妨害/Steel Sabotage 1 活線の鞭/Livewire Lash 1 精神間引き/Mindculling
8 Spells 9 島/Island 8 平地/Plains
17 Land 40 Total Cards

0 Sideboard Cards

テンポよく攻められればいけそうなビートダウン。3/3 たくさんで狙い通り! ただし除去なし。

……で、デッキ登録が終わってみんなに相談したところ、「どう考えてもワーム引いてるなら黒使うでしょ!」と言われてサイドプラン発動。白いカードを抜いて、サイドボードから以下のカードを追加することに。

Massacre Wurm

Round 9: Matthias B. Hunt 白黒毒 ○○

《縫合の僧侶》からの《翼の接合者》で 3/3 飛行ビートダウンで勝ち。

サイド後は相手のデッキを見て変更せず。さっくり押し切る。

Round 10: Elie Pichon 赤黒 ○○

相手のデッキは除去多目だったけど、サイズ的に除去しづらかったらしく押し切る。

サイド後は 6 ターン目に《虐殺のワーム》で一閃して勝ち。

Round 11: Greg A. Hatch 青白 ○○

《刃砦の英雄》を出されるも、《縫合の僧侶》からの上空ビートで削りきる。

サイド後はずっとカウンターを構えながら《浮上マイア》で削りつつ硬直状態を作る。《精神間引き》撃ちながらカウンター打てる状況に持ち込んで完封!


なんと 6 タテ! 先手+サイドプランが功を奏しました。結果としては、白緑で 1-2、青白で 3-0 の通算 4-2 でした。

ここで本格的に決勝ラウンドの目が出てきました。

Round 12: Pascal Maynard 青白コン ○○

直前で MO の DE に現れ始めたデッキ。しかし、そんなことは構わずテンポと《鍛えられた鋼》で、サイド後は《刃砦の英雄》で押し切る。

Round 13: Lucas Florent 青黒テゼレット ×○×

この大会で決め手になったかもしれないマッチです。

1 戦目で手痛いミス。自分のライフが 18、相手ライフ 7、9 毒、アーティファクトが 4 つ。自分のターンであとワンパンのところまで持ち込むも、相手のターンにチャンプアタックと思って通した 5 点からの《先駆のゴーレム》!で《ボーラスの工作員、テゼレット》の奥義で死亡。

2 戦目をさっくり押し込み、3 戦目へ。《黒の太陽の頂点》 4 回、《ボーラスの工作員、テゼレット》 3 回、《聖別されたスフィンクス》 2 回出されるも殴り続けて延長にもつれ込む長期戦に。

しかし、最後は《聖別されたスフィンクス》によるアドバンテージ差を埋められず延長 5 ターン目にぴったりまくられて負けました。超悔しかったです。

Consecrated Sphinx

Round 14: Toshiyuki Kadooka 赤単 ××

ここで三度フィーチャーエリアへ。詳細はフィーチャーの通りですが、2 戦目に手痛いミス。

ここでもうだめかと思ったけど、オポを見るとまだ目があることが分かり気合を入れなおす。

fm14Yo.jpg

Round 15: Fabian Thiele 赤単 ××

初日全勝の人。2 戦ともマリガン+《燃え上がる憤怒の祭殿》《オキシダの屑鉄溶かし》連打でどうにもならず負け。

脱力感でいっぱいでした。

Round 16: Nassim Ketita 赤単 ID

オポを見ると、勝敗に関わらずフィラデルフィアの権利は確定していたので、気持ちよく戦って終わろうと思いましたが、対戦相手の方に ID を懇願されて ID。

カナダ在住で、どうしても次の PT の権利を確定させたいとのことで承諾しました。


そんなわけで、二日目 4-3-1 の通算 10-5-1、30 位で初プロツアーを終えました。

対戦相手のうち 4 人がトップ 8 にいたので、最後までトップ 8 の目があっただけに悔しい思いもたくさんありましたが、どの試合もとても楽しく、気持ちよくゲームができました。

特に、試合終了時の握手には相手のことを称えるような、特別なものを感じました。

次のプロツアーの権利も取れたので、うまくスケジュールを調整してプロツアーへ行きたいですね! 一緒に行ける人も多いみたいで楽しみです。《包囲の搭、ドラン》が落ちる前に奮闘してこようと思います。

それでは、お読みいただいた方、どうもありがとうございました。


編者から筆者を紹介します

本コラムを執筆してくれたもりしょー @Toro1go さんは、大学生時代からの LMC 常連です。就職を機に神奈川へと転出しましたが、友人が多い LMC へ毎週足を運んでは、マジックを楽しんでいるようです。

あまりに《包囲の搭、ドラン》デッキを使いすぎて「ドランの申し子」なんて言われていたのは今は昔。最近は緑も黒もデッキに入っていないことはざらですね。

歌うことも大好きで、ライブに行ったり、カラオケに行ったり、スイーツ活動に勤しんだりといった課外活動を通じて、同年代のマジック仲間同士を地域を飛び越えてつなげる大使の役目を果たしているようです。

Posted by LMC Promoters, on 2011/08/05
Last update on 2011/08/06 14:05

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