基本セット2012 色別レビュー:白

どうもこんにちわ、せるぷーです。
今回の M12 発売にあたって白いカードのレビューでもしようかな、と思っていたのですが、どうせやるなら全色やりたいよね! と LMC に巣くう者たちに声をかけたのが運のつき。言いだしっぺの法則でいろいろと取りまとめることに……。
今回のレビューでは、おのおのが各色各カードについて魔界的視点から好き放題に語ろう、がコンセプトになっています。そのため、各カードのレビューになってたり、特定のカードから夢を広げている記事もあったりします。
それではまずは白のレビューから、始まるよー!

カードリストの一番最初は天使。やはり白といえば天使ですし、最初に主張しておくという姿勢には好感が持てますね。なかなか大きく、また破壊されない能力がありますが、守るほうも守られるほうも《四肢切断》される今の世の中では厳しそうです。

魔道士シリーズの白ですが地味。それでもリミテッドでのダメージレースをまくってくれるのは強いです。使い方はかなり腕の見せどころになるんじゃないでしょうか。

カード名といい絵といい今回の目玉カード。「Distiny」とか付いているから腐女子向けなのかと思ったら、絵のほうは普通に綺麗なお姉さんでした。その名前と効果から悪斬化エンチャントといわれ……って絆魂がないんですか? えー。まあエンチャントなので警戒されにくく、今ならワンチャンスあるかも。

7 点とか中途半端な数ではなく、あと 1 点回復させてくれればよかったのに。

打つマナも溜めもかなり重い。いったい何を準備しているのだろう……。打てるようになれば強いけど、今回は打つ暇がないかも。

てっきり M11 あたりにいると思っていたら勘違いでした。そういえば《悪斬》さんが居ましたものね、これ以上《セラ天》と被っても仕方ありません。しかしどう見てもやられ役のペガサスナイト。

《ニッサに選ばれし者》は馬になってしまいました。どうして前にいた兵士じゃいけなかったのだろうか。

グリフィン三兄弟の次男。今回も白のコモン航空部隊は強そうです。

だいぶ前のカードですが、レベッカさんのこの絵はよく覚えています。金髪だからじゃないよ?

そろそろ攻撃しないでも +1/+1 を得られるようになって下さい。

これ一枚で《欠片の双子》、《槌のコス》や《燃え立つチャンドラ》が多い日でも安心。サイドカードかくあるべき。

《神の怒り》系といえば昔は高かったのに、今となってはこのていたらく……。これが値下がったことはみんなカードを持つようになってきた、ということで喜ばしいことなんでしょうか。基本的には打たれる側なので一度落ちたときはうれしいなと思っていたものですが、そんなときに限ってこっちがラスを使いたい親和エルフとかいうデッキにこてんぱんにやられる運命に……。

一度エクステンデッドで《虹色の前兆/Prismatic Omen》を割るために入れてみたけど、引いてこないんじゃ意味がないですね。でもインスタントでエンチャントを壊せるカードが白にはこれくらいしかない。《解呪/Disenchant》カムバック!

《従者》もこれを装備すれば勇者、ということは 2/5 は勇者扱いということか。

ネコ(ライオン)を追い出して基本セットに入ったものの、まだまだオオヤマネコには勝てない辛さ。

白いプレインズウォーカーは再録でした。基本セットにこんなの入れるなと言いたい。でも日本選手権やグランプリ上海で手元に来てくれるなら許してあげてもいいんだからね。

どう見てもコントロールデッキ向けの能力。カウンター乗りすぎと言わざるをえない。しかもこれは「may/してもよい」じゃないのか。ジャッジが相当呼ばれそうだなぁ。

キスキンをやめたらギデオン配下になりました。安定のリミテッドクオリティです。

個人的に今回最大の注目株。なんというかいろいろ止めすぎです。クリーチャーなのに出たターンに火力などで対処できないのもいやらしい。ただどのデッキに居場所があるか……。

《テューンの戦僧》さんが彼を見て引退……。いやまだ引退するには早すぎないか? 乗り手さん自体は乗るグリフォンにかなり困るだけあって、乗れれば高性能。

グリフィン三兄弟の末弟。装備品の土台として最適な彼ですが、今回の M12 の装備品はたった 4 枚。とっとと人に乗ってもらってください。

《Jihad》から続く白の全体強化インスタント、どこまでこのシリーズを強くしても大丈夫か挑戦しているように思えます。インスタントで全部 +2/+2 は結構強烈だと思うんですが……。

でも一瞬の +2/+2 より一生の +1/+1、ですよねー。なかなかリストに出てこないから落ちたのかと思った。M10 のときは集めるのに苦労したカードですが、今となっては悲しいお値段に。やっぱり《幽体の行列》が必要なんですよ。

未だに《魂の絆》と効果を混同してしまいそうになるカード。M10 の時は相手のクリーチャーにつける人がいましたが、今回こそは間違えないように。

たしか、初めて購入した MTG のパック(4th 英語)のレアの 1 枚が《新緑の女魔術師》でした。あのときはなぜか起動型能力だったりとか、それ以前にテキストが長くてよくわからなかったとかそんな記憶があります。しかし今エンチャントでどうやって勝つのか……。

よくみたらマンモスが飛んでいたのね、これ。グランプリ・ヨーテボリの R7 は大激戦の末これで負けたので、結構印象に残っているカード。

これがあれば《ジェイス》は禁止にならなかったかもしれなかっただろうに。……え、それでもダメですか? やっぱり。

フレーバーテキストってもともとこんなのでしたっけ? ほんわかふわふわ。

グリフィン三兄弟の長男。お尻でっかちで先制攻撃。《チドリの騎士》だったらより良かったのですが、そこまで要求するのはまあ贅沢か。

スタンダードよりは下の環境で大問題になりそうなカード。ぱっとは思いつかないですが……。《Fastbond》が最初に出てくるあたりがどうしようもない。

毎度の壁さん枠お疲れ様です。うざいのはまちがいないが、居場所はない。

《出産の殻》デッキにぴったりの素材。卵の中に何匹入っていたんだ。

直属の上司(《悪斬の天使》)がいなくなって安心。ライバルが《正義の執政官》ならぜんぜん勝負になります。《暗殺》がなくなって寂しそうではありますが。

アヴィトーラ将軍の話をしようと思ったら 1 年前にすでに AA さんが書いていた。さすがとしか言いようがない。

これ、相当強いと思うんだけどどうなんでしょう。サイズは上がるし、ブロックされないし。

他のカードセットの焼き直し、かつ微妙に弱体化したのが……と思ったら、これ相手のクリーチャーにも打てたのですね。エンチャント剥がしも兼ねて結構使えたりする。

これコモンだったのかよ! ヴェンセールさんのお供。

白のコモン飛行クリーチャーは以上 4 種類、今回も充実のラインナップでお届けします。

シンガポールでは大変お世話になりました。今後ともよろしく。お供の《石鍛冶》はいなくなったものの、《忘却の輪》が復活したのは追い風かと。

トリを勤めるのはこのカード、赤をいじめにいじめ抜いてます。やりすぎとしか言いようがない。トークンが 3 体並ぶことにときめきを感じたりもしますが、攻めるデッキで使えないのは難点。
白はプレインズウォーカーが再録なため、新カードでときめきを感じるカードが少ないのが残念です。特にウィニー的にも白いのをいっぱい出すトークン戦術デッキ的にも収穫がほとんどなかったのが悲しいところ。まあ《清浄の名誉》以上を基本セットには期待していないので、気が早いですが次のエキスパンションに期待することにします。
さて、白のレビューはここまで。続いて他の色のレビューをお楽しみ下さい。
ではでは。
編者から筆者を紹介します
本コラムを執筆してくれたせるぷー @selp_white は、LMC が始まったころから参加しているプレイヤーで、LMC Promoters のスタッフで、認定ジャッジで、グランプリチャンピオンです。むろん、LMC 常連中の常連で、いろんな意味でお世話になっています。
グランプリへは、国内はもちろん、アジアやヨーロッパまで遊びに行く彼は、せるぷー四天王と呼ばれる歳が近い仲間とつるんで「遠征旅行」としてグランプリ行を楽しんでいます。しっかり稼いでしっかり遊ぶ。社会人プレイヤーとしてのマジックライフを楽しんでいる一人です。