MAGIC DAILY NEWS マジック:ザ・ギャザリング MtG 大会結果・デッキリスト・公式情報中心のマジック系ブログ

  TOTAL :
T: Y:
マジック:ザ・ギャザリング MtG の大会結果・デッキ・イベント情報をネタにお届けするマジックブログ
今後のイベント予定
03/21: LMC成田626th - Standard
04/13: LMC成田627th - 『灯争大戦』ボックス争奪スタンダード
05/03: LMC成田628th - リミテッド神挑戦者決定戦トライアル
05/19: LMC成田629th - Modern

プロツアー名古屋にみるミラディンの傷跡ブロック構築 はてなブックマークに追加 livedoor クリップに追加

Written by Kazuya Mitamura
LMC Web Magazine

いつ頃からだったかな。けっこう前からみやけんさんに「やろう、やろう」と語っていた LMC Web Magazine。気が付いたら始まってましたね。

本当は 2 週前のグランプリ・シンガポール参戦記を書こうかと思っていたし、みやけんさんからのオファーもあったんですが、帰国後すぐにプロツアー名古屋の準備をしないといけなかったのと、GP シンガポールについて書いても「マーライオンはいつ見てもがっかりだな」という感想と「カウブレードにいっぱい当たりました。たいして調整して無くてもやっぱりカウブレードは強いですね」というつまらん話にしかならないのでパスしたという次第で今回が初回となりました。

GP シンガポールもとい FT ゲイランについては、同行したぴんぐぅにでも書いてもらいたいところです。

これまでに、たいきと AGY さんが先行して投稿してくれていて、それぞれ日本選手権予選突破レポAGY ブランドデッキの紹介というテーマで書いています。それじゃ自分はなんのテーマで書こうかと考えたのですが、まあ週一くらいのペースで(飽きなければw)やっていきたいと思っているし、ネタが無いときに困るのも嫌なので、とりあえず当面はフリーテーマでいこうと思います。

第一回はちょうど先週末に開催されたプロツアー名古屋についてざっと駆け足で、あんま覚えてないし、日記風な感じで振り返ってみましょう。

ミラディンの傷跡ブロック構築のメタゲームをおさらい

プロツアーのフォーマットは毎回ブースタードラフトとなんかの構築戦のハイブリッドフォーマットで行われます。今回の構築戦はブロック構築。

ブロック構築といえば僕の得意中の得意フォーマット。ラブニカブロック構築のチーム戦だった PT チャールストン 2006 では、先日の GP シンガポールで準優勝からの FT 連戦をこなした中島主税さんと LMC によくいる関西人と組んで 3 位。2007 年は時のらせんブロック構築の PT 横浜でワフォタパ(泣)さんに負け準優勝。2008 年はブロック構築のプロツアーは無しで、2009 年はアラーラブロック構築でジャンドを使い PT ホノルルを優勝、とブロック構築こそ自分の主戦場です。

逆に言うと、プロツアーではブロック構築でしか結果が出てない?という自慢は置いといて、今回のミラディンの傷跡ブロック構築のメタゲーム的なお話から始めてみましょう。

Tempered Steel

ミラディンの傷跡ブロック構築のメタゲームは、まず「《メムナイト》から始まるアーティファクト・クリーチャーの展開を《鍛えられた鋼》でサポートする白単ビート」対「その攻勢を除去やプレインズウォーカーで食い止める青多色系のコントロール」という構図になると想定されでいました。

おい、ミラディンの傷跡ブロックといったら毒だろ、と思う人もいるかもしれません。新たなるファイレクシア発売前であれば黒単/青黒毒もいい選択ではあったんですが、《大霊堂のスカージ》《脊柱の飛行機械》などの飛行かつファイレクシアマナのアーティファクト・クリーチャーで強化された白単鋼の展開力に押されてほぼ絶滅という状態になってしまい、プロツアーでも使ってくるやつは多くはないだろうという結論になりました。

何人かの他のプロプレイヤーも言っていましたが、この構図は時のらせんブロック構築の白単ビート対青黒コンと似ている、という話に僕も同感でした。ただし今回は、時のらせんブロックの時の白単よりはかなり強くなっている感で、例えるなら「時のらせんブロックの白単は今回の白単から《鍛えられた鋼》が無くなったくらいの強さ」だった気がします。

時のらせんテイストがあるのと同時に、ミラディンブロックテイストがあったのも今回のブロック構築の特徴でした。黒田さんが優勝した PT 神戸のミラディンブロック構築の構図は、親和 vs ビッグレッド、アーティファクトベースのビートに対し、アーティファクト破壊が最も得意な色ベースのコントロールデッキで対抗する。今回の白単鋼が親和とそっくりというならビッグレッドがあってもいいじゃない、というかありました。天敵プロテクション(赤)を持つ《ファイレクシアの十字軍》擁する黒単毒が下火になっていたのも追い風で、白単鋼を選択した Channel FireBall(CFB)勢の中でも、どうしてもビートダウンを使うのは我慢ならねぇというやつはビッグレッドもしくは同コンセプトの赤緑コンを使っていましたね。

メタゲームは白 vs 青 vs 赤。そうなったら自分が使うのは当然、言わずもがな青に決まってます。LMC の会場とかでマッキーを相手に回していたのを見ていた人も多かったはず。こんなデッキで PT 名古屋に臨むことにしていました。

The Sun
 4  オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter

4 Creatures 4 胆液の水源/Ichor Wellspring 3 マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring 2 決断の手綱/Volition Reins 4 冷静な反論/Stoic Rebuttal 3 鋼の妨害/Steel Sabotage 4 石弾化/Artillerize 4 四肢切断/Dismember 3 赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith 2 青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith 2 黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith 1 解放された者、カーン/Karn Liberated
32 Spells 8 島/Island 5 山/Mountain 1 沼/Swamp 4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs 4 闇滑りの岸/Darkslick Shores 2 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
24 Land 60 Total Cards

0 Sideboard Cards

コンセプト的には除去たっぷり+ちょっとカウンター。たっぷり除去で白単鋼と黒単毒を倒し、ビッグレッドのアーティファクト破壊には引っかからない。フィニッシャーも基本的には相手の除去に引っかからないものを選びました。完璧っぽいコンセプトなんですが実はこのデッキにも欠点が当然あり、対青系のコントロールにいまいちな構成になっていたのです。

Stoic Rebuttal

ミラディンの傷跡ブロックにはまともなカウンターがありません。ベストなのが《冷静な反論》。カウンター呪文は相手のビッグスペルを少ないマナで討ち取り、余ったマナで他の行動を取る。カウブレードやフェアリーがその理想の形に近いと言える戦略をこの環境でもやりたかったのですが、《冷静な反論》は 3 マナと重く、しかもその構えと同時に出したいフィニッシャーは大抵 6 マナ以上と一体何マナ必要なんだよ、というちぐはぐなものになってしまったのです。そのためカウンターで大きなテンポトレードをするというコンセプトはこの環境では成立せず、カウンターはただの一対一交換をするためのものでしかありません。そうなるとこういったコントロール対決ではお互いのフィニッシャーを出し合い、打消しや除去から漏れたら決着がつくという大味なものになってしまいます。要は身の多いもん勝ちです。重いカードをたくさん入れたらコントロールマッチアップで強い。親和の後継機たる白単鋼が一番人気になるであろう環境でそんな調整はしたくないなと考えながらいいアイディアも無く、とりあえず各種コントロールを組めそうなカードをまとめ、名古屋行きの新幹線に乗ったのでした。

プロツアー名古屋をさらりと振り返る

ここまでが戦前のメタゲーム予想だったわけですが、みなさんご存知の方も多いかもしれません。自分の使ったデッキは上記のものではなく、会場での茶番の結果デッキを乗り換えることにしたのです。そのデッキはなんと赤単《カルドーサの再誕》ビート。準優勝だった角岡と同じ井川・藤本作のデッキを使うことにしたのです。

いつものように前述の中島さんと黒単毒対レガシーのバントという不毛なゲームをやっていると、黒単毒が《四肢切断》《喉首狙い》等で相手の《タルモゴイフ》《聖遺の騎士》を殺しながら殴りきってしまうので、腹を立てた中島さんは一軍である赤単《カルドーサの再誕》ビートを僕に披露してしまったのです。

Kuldotha Rebirth

これまでのメタゲーム解説の話し方からして、なんとなく僕が青系コントロールは使いたくないなという気持ちになっていたというのは想像できたでしょう。そんな気持ちになっているところに、このデッキはズバッと来ました。《カルドーサの再誕》《ゴブリンの戦煽り》《オキシド峠の英雄》《槌のコス》は白単鋼を倒すためにコントロール側が選んだ除去にはひっかかり難く、また、《危険なマイア》《石弾化》のコンボや《感電破》はカウンターの少ない環境では相手を火力だけで倒すことも可能。なにより、ビートなのにカードが引けるというところも惹かれるものがあります。白単鋼には不利との事ではありましたが、赤なんだから大量にサイドボードを取ればなんとかなるやろということで、実際に使ったデッキは以下。

Kuldotha Red - Mitamura Kazuya / Pro Tour Nagoya 2011
 4  ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver
 4  危険なマイア/Perilous Myr
 4  オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge

12 Creatures 4 胆液の水源/Ichor Wellspring 4 恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb 4 石弾化/Artillerize 4 感電破/Galvanic Blast 4 カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth 2 赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith 3 槌のコス/Koth of the Hammer
25 Spells 19 山/Mountain 4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
23 Land 60 Total Cards
 3  オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter
 3  四肢切断/Dismember
 3  核への投入/Into the Core
 3  金屑の嵐/Slagstorm
 2  殴打頭蓋/Batterskull
 1  槌のコス/Koth of the Hammer

15 Sideboard Cards
Red Sun's Zenith

角岡のリストはオリジナルのものの完全コピーでしたが、僕と中島さんは腰の抜けたカードを抜いてアツイ《赤の太陽の頂点》を 2 枚ぶち込みました。

急遽デッキ変更+いつもなら使わないビートということもありカードが足りなかったのですが、名古屋在住つぼしゅーからカードを借りられました。ありがとうです。

プロツアー本戦のゲームについてはそんなに覚えていないこともありますし、詳しく書いてもそんなに面白くないのでダイジェストで。

一日目構築ラウンドは 4-1。デッキツヨス。

1 回戦目、相手はプロツアー初参戦。《戦争と平和の剣》が付いたクリーチャーの攻撃を通すため、こちらの《危険なマイア》《内にいる獣》で退かそうとするも出てきた 3/3 で貫禄のブロック。緊張のあまりおかしくなったらしい。

2 回戦目、初手がオール《山》。今日誕生日だってのににくいプレゼントだぜ。

3~5 回戦目、忘れた。

一日目ドラフトラウンドは 1-2。ボムガデナイ。

詳しくは PT 名古屋のカバレージ参照

二日目ドラフトラウンドは 2-1。ボムツヨス。

フラッド×2 で 1 マッチ落とすも、《隠れしウラブラスク》《饗宴と飢餓の剣》が初手、《蔵製錬のドラゴン》が 5 手目!? ならさすがに残りは勝ちますわ。

二日目構築ラウンドも 4-1。

12 回戦目、対戦相手にプロツアーは何回目かと聞かれる。隣で聞いていたスポンジボブこと Mat Nass に笑われた。

こちらのゴブリントークン 3 匹を倒すために起動した《漸増爆弾》が相手の《ワームとぐろエンジン》の両トークンを巻き添えにした。また相手が緊張したのか?

11-5 で 28 位。まあまあな順位で終わりました。一日目のドラフトで自分のパックから何も出ないというのが悔やまれます。ブロック構築のデッキが非常に良かっただけに残念。

ここまでがプロツアー本戦のレポートです。「自分の DN でやれや」という内容だったかも知れませんが、お付き合いありがとうございました。乱文で失礼。それでは(飽きてなければ)また来週。

来週はニコ生の話でもしようかな、と。


編者から筆者を紹介します

本コラムを執筆してくれた三田村くんは、LMC を代表するプロプレイヤーの一人で、文字通り LMC の看板プレイヤーとして、LMC のことを大事に考えてくれているかけがえのないプレイヤーです。

最盛期はプロとして世界中を転戦していましたが、忙しいプロ活動の合間に LMC でだらだら(試合ではない)マジックをして過ごすことも大事なマジック活動だったみたいです。LMC の常連には、三田村くんと対戦したがっているプレイヤーもちらほらいるのですが、彼がトーナメントに参加することはまれなのが玉に瑕。

最近はニコ生×LMCでの実況解説が好評で、あらたなファンも獲得している様子。ニコニコ公式のマジック:ザ・ギャザリングチャンネルでも MC 担当に抜擢されていました。本企画、LMC 常連からの投稿によるウェブマガジンという企画は、彼の発案です。

Posted by LMC Promoters, on 2011/06/20
Last update on 2011/06/20 00:48

Amazon
 Official
 Archives
 Recent Article
 Search
Powered by Google
 Contact

お気づきの点、率直な感想や、こんな情報が欲しいというご要望などありましたら、ぜひ、お気軽に webmaster at magicdailynews.com へご連絡ください。

MDNLiveをフォローしましょう RSS feed