アジアグランプリに行こう!~グランプリシンガポール参戦記

どうもこんにちわ、せるぷーと申します。
このたび、6/4~5 に行われました グランプリ・シンガポールに参戦してまいりました。
これでアジアグランプリ参加も 4 回目。国内グランプリでは満足できない皆様にアジアグランプリの楽しさを知ってもらいたく、参戦記を書かせていただきました。
1. 旅行前の準備
●旅券
海外 GP といえば日程調整が大変なのですが、関東圏の人間にとっては大きな変化が去年ありました。羽田空港の国際線、深夜発着便ができたことです。
さっそく今回はそれを利用して、木曜日 23:50 羽田発→金曜日 6:00 シンガポール着、日曜日 21:55 シンガポール発→月曜日 6:00 羽田着という日程を組みました。これだと会社休みは金曜日だけでいいというのがポイントで、社会人も安心の日程です。
さらに羽田の国際線ターミナルは、できたばかりでまだ本数も多くないためか、人が少なくてあまり混雑しておらず(今回はオフシーズンということもありますが)、出発 1 時間 15 分前に空港にたどり着ければ十分間に合う、しかも職場から(多分)近い。いいことづくめですね。これで遠征がしやすくなりました。
●Bye
そして海外グランプリのもうひとつの前準備といえばそう、グランプリトライアル(GPT)。今回は千葉の GPT シンガポールにて 3 Bye をゲットさせていただきました。
海外グランプリに行くからには、できる限り 3 Bye を取っていきたいものです。そのために、行かない人に譲ってもらうためにも、普段からの交流関係が大切ですね。
2. アジアの諸注意
●治安、物価
ほんとピンキリです。行ったことのある国で並べると、
「シンガポール>タイ=中国>フィリピン」
でしょうか。今回のシンガポールは東南アジアでは一番治安がいい国ですが、いろいろと面倒な制約が入るので注意です。
物価は当然といえば当然ですが日本よりかなり安いです。シンガポールで 7 割、タイで 5 割、フィリピンにいたっては 3 割。
それに比例して治安もタクシーのクレイジーさもひどくなっていくので気をつけましょう。特にフィリピンのタクシーはいろんな意味で怖いです。安全はお金で買うものということを認識させてもらえます。
●食事
華僑のおかげで中華料理はどこでも食べられて安定。黄色い M のマークもどこにでもあります。
いわゆる「アジア飯」と呼ばれる屋台とかで食べられるタイプのものは、すっぱくて甘辛い謎の味がするので食う人を選びます。
●言葉
中国以外なら大体英語で何とかなります。対戦中もジェスチャーでなんとでもなりますが、意思疎通がうまくいかなくなったらすぐジャッジを呼びましょう。これは海外ではなく国内でも同じ。
●ネット回線
携帯は大体繋がります。Wifi 等のインターネット回線はあまり当てにしないほうがいいです。
●対戦相手
最後にマジック的なアジア現地のプレイヤーの感想ですが「大振りな人が多い」です。構えずに突っ込んでくれることが多いので、カウブレードみたいなデッキを使ってる人は対処しやすいです。逆にヴァラクートのようにマナカーブ順に使えば勝てるデッキを使われるときついです。
3. 本戦
3 Bye 持ってのグランプリは実はあの GP マニラ以来。シンガポールなら前回も 300 人台と参加人数多くないし、これは結構いけるんじゃないかなとか思っていたのですが、蓋を開けてみたら参加者 623 人の初日 9 回戦。初日 3-2 という幻想は打ち砕かれました。
Sugaya Hironobu / 13th - Grand Prix Singapore 2011 | |
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4 戦隊の鷹/Squadron Hawk 4 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic 3 ミラディンの十字軍/Mirran Crusader 1 太陽のタイタン/Sun Titan |
2 コーの火歩き/Kor Firewalker 1 太陽のタイタン/Sun Titan 3 瞬間凍結/Flashfreeze 2 天界の粛清/Celestial Purge 2 糾弾/Condemn 2 審判の日/Day of Judgment 2 神への捧げ物/Divine Offering 1 決断の手綱/Volition Reins |
●初日
Round 4 赤単 ×○○
赤単はサイドボードに入念に対策を取っておいたのと、十分練習できたので上手に捌けました。
Round 5 ボロス ××
なかちかさん。大会前にサイドボードの相談をしていたら「《審判の日》を減らすといいよ」と言われて減らしたら当たるとかひどいですね。試合は誕生日パワーを思う存分見せ付けられてあっさり負け。
Round 6 Caw-Blade ○○
前述のとおり大振りで仕掛けてくれるので、いなせるハンドがあれば負けません。
Round 7 RUG ○×△
3 本目、相手《水蓮のコブラ》 3 連打から 4 ターン目《解放された者、カーン》。手札に《決断の手綱》があったものの,土地壊されてマナが足りずに《解放された者、カーン》のニューゲームの能力を使用される……が、そこで追加 0 ターンに。
ヘッドジャッジを巻き込んだルール確認が行われたりと大騒ぎになったが、結局はライフ 1 残して延長ターン終了。しかし 3 ターンで死にそうになるとは、《水蓮のコブラ》自重。
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Round 8 Caw-Blade ○○
大きく振りかぶってくれるので(略
Round 9 Caw-Blade ×○○
初日バブルマッチはまさかのネルソン。さらに北九州以来のフィーチャーマッチでテンションアップ。
ここでジャイアントキリングが発動して勝利。結構フィーチャーマッチの勝率は高いのです。

●二日目
この日は朝からスコール。交通機関が遅延したりするほどの大雨だったため、開始時間が 30 分遅れるハプニング。
Round 10 ?? ○○
それでも相手が来ませんでした。なんという 4 Bye。
Round 11 Dark-Blade ○○
《ミラディンの十字軍》メインの構成だと、Dark-blade の場合ほぼインスタント除去されないので余裕を持って進められます。
Round 12 Caw-Blade ××
Ochoa, David。流石に隙が小さい。こっちのほうがパーツの引き込み少なかったこともあり負け。
Round 13 RUG+双子コンボ ○×△
ニュージーランドのうざいことで有名らしい外人。残り 20 分で 3 本目に入ったのに、お互い土地事故気味になってしまい長いゲームになって引き分け。追加ターンになってようやく勝ちの場が作れたのですが仕方ない。
ここで Top 8 の目が無くなるが、Top 16 目指して気を取り直す。
Round 14 Dark-Blade ○×○
フィリピンの人。プロテクション(アジア)発動。
Round 15 赤単 ×○○
フィリピンの女の子。くまが途中で当たっていて、そのときに話をしていたので相手のデッキは知っていたものの、まさか 3 敗ラインでずっと踏みとどまっていたとは思いもせず。実際対戦していて、《槌のコス》の大振りをしないなどプレイングが丁寧で、ここまで勝ち進んできたのも納得でした。サイドの対策が薄かったら無理でした。
3 本目は後手だったものの、《島》《金属海の沿岸》《糾弾》《天界の粛清》《瞬間凍結》《石鍛冶の神秘家》《戦隊の鷹》、という思わず笑みがこぼれるようなパーフェクトハンドが来て勝利。

最終順位は 11 勝 2 敗 2 分の 13 位で、PT フィラデルフィアの権利獲得と相成りました。
夏休みを使って行ける時期なので、今度こそはアメリカ本土上陸を果たしたいと思っています。
さて、今年のアジアグランプリですが、8 月に GP 上海があります。飛行機で 3 時間で行けてしまうくらい近いところなのと、お盆の翌週という休みやすい時期ということもあって海外にチャレンジするいいチャンスではないでしょうか。
また、来年はグランプリが倍増すると言うことで、アジアでのグランプリも 3~4 回になると思われますので、行くチャンスが増えると思われます。
それでは、機会がありましたらアジアのどこかの会場でお会いしましょう。
編者から筆者を紹介します
本コラムを執筆してくれたせるぷー @selp_white は、LMC が始まったころから参加しているプレイヤーで、LMC Promoters のスタッフで、認定ジャッジで、グランプリチャンピオンです。むろん、LMC 常連中の常連で、いろんな意味でお世話になっています。
グランプリへは、国内はもちろん、アジアやヨーロッパまで遊びに行く彼は、せるぷー四天王と呼ばれる歳が近い仲間とつるんで「遠征旅行」としてグランプリ行を楽しんでいます。しっかり稼いでしっかり遊ぶ。社会人プレイヤーとしてのマジックライフを楽しんでいる一人です。