LMC 代々木 218th ラウンド 1: 近藤タカネ vs 三原“魔王”槙仁
1 回戦のフィーチャーマッチは、LMC 二連覇中の「魔王」をお招きしないわけには、いかないだろう。前回の LMC では、遅刻によるマッチロスから、負け無しで優勝するという離れ業を演じてみせた三原槙仁(魔界)。昨年の GP 岡山を制して以降、最近まで長い不調が続いていたが、ここに来て確変モードに突入している。
「Stop the 魔王」
これを合言葉に、少なくない数のプレイヤーが闘志をみなぎらせている。さあ、魔王のパフォーマンスを、まずはご覧あれ。
Game 1
《海辺の城塞》《樹上の村》を淡々と並べる近藤。三原も、序盤は《モグの狂信者》のみの展開に止め、近藤の出方をうかがう。
ゲームが動いたのは 4 ターン目から。《復讐のアジャニ》で近藤の土地を縛ると、以降、土地が伸びない近藤は、三原の《包囲攻撃の司令官》本体を《バントの魔除け》で排除することしかできず、トークンと《モグの狂信者》に攻撃を浴び続ける。
三原の 2 枚目となる《包囲攻撃の司令官》を《砕けた野望》すると、念願の《平地》がトップに現れ、《神の怒り》に到達。ひとまず場は沈静化するが、ここから赤白のテンプレ的展開ともいえる「《イーオスのレインジャー》→《運命の大立者》×2→《目覚ましヒバリ》」の「定食」から逃れる術は無く、第 1 ゲームは魔王が先制した。
近藤 0-1 魔王
Game 2
近藤が《真髄の針》で《復讐のアジャニ》を指定し、未来への恐怖をまずは阻害し、三原は《風立ての高地》連続プレイで秘匿するも、これまた《真髄の針》が突き刺さる。
三原は《イーオスのレインジャー》プレイで戦線を築き、《運命の大立者》を追加。これに対して近藤は《万物の声》《物語の円》(共に赤を指定)で盤面を作り上げる。
「白い」ダメージソースの供給を急ぐ三原は、さらに《目覚ましヒバリ》を追加。近藤も《崇敬の壁》をプレイするが、これは《流刑への道》で土地へ変わり、防御網の再構築を迫られた近藤は《熟考漂い》をプレイ。すると 2 枚目の《物語の円》へと辿りつき、ついに「白」をも封じ込める。
《ミストメドウの魔女》のプレイで、デッキがトースト寄りの「ユグドラシル」であることが明らかになる。こうなると手が出ない三原は一応粘ってはみるものの、近藤のデッキ構成を一通り確認したところで投了を宣言した。
近藤 1-1 魔王
Game 3
ふたたび《風立ての高地》から立ち上がり、《運命の大立者》へとつなげる絶好のスタートを見せる三原。2 度目の変身と共にレッドゾーンへと突撃する《運命の大立者》は、しかし《天界の粛清》を浴びる。
またも、近藤の《物語の円》(指定は赤)が最速で飛び出し、土地が詰まった三原は 3 マナで動ける《幽体の行列》を打ち込む。近藤は《神の怒り》で応じ、土地の枚数が逆転したことで三原は《白蘭の騎士》で土地を供給。さらに《運命の大立者》《モグの狂信者》と連打する。
近藤は《エレンドラ谷の大魔導師》で構え、除去は無し。三原は安全に《イーオスのレインジャー》でアドバンテージを稼ぐ。攻撃を繰り返す三原。《エレンドラ谷の大魔導師》を倒すと、満を持しての《風立ての高地》起動。《幽体の行列》プレイから《運命の大立者》と並べられるだけ並べてダメージを押し通す動きを見せる。
「《神の怒り》があったら仕方が無い」という、思い切った判断。果たして、近藤の 2 枚のハンドにそれは無く、《万物の声》(白)では吸収しきれないダメージを《栄光の頌歌》が演出し、さらに LMC での連勝を伸ばしたのであった。
近藤 1-2 魔王
Final Result:魔王 Wins!
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