LMC 代々木 199th 準々決勝: 今村宏隆 vs 本波友之
記念すべき 200 回開催まで、あと 1 回とリーチをかけた LMC。その決勝ラウンドの様子をお届けしよう。
昨晩、来月開催されるプロツアー京都の情報が「mixi ニュース」にて大々的に知られることとなった。記事の中でクローズアップされていたのは、齋藤友晴(東京)、藤田剛史(大阪)、そして昨年度最優秀プレイヤーに輝いた中村修平(大阪)。そのうち、中村は今回の LMC にプレイヤーとして参戦していた。
「いた」と、いう言葉の意味。つまり、中村はこの決勝ラウンドに勝ち残っていないのだ。その代わり、というわけではないが、プロツアー京都の予選会を突破し、参加権を獲得したのが本波友之(東京)だ。本波は昨年のプロツアーハリウッドにも出場している実力派。当時からの相棒である“ドラン”をもってして、来るべきプロツアーへ向けて戦いのモチベーションを上げようというところか。
一方、このところ LMC で好成績を残し続けているのが、今村宏隆(千葉)だ。今村はオリジナルの 5 色コントロールを駆使し、スイスラウンドを 5 連勝。後は 2 ID と危なげなく勝ち上がってきた。安定感という点では、最近の LMC では随一かも知れない。
普段のスタンダードトーナメントではあまりお目にかからないカードも数多く投入されており、何が飛び出すかわからない今村のデッキ。その動きにも注目だ。
Game 1
先攻の《樹上の村》を置いた本波に対し、今村が思わず呟く。
今村 「エルフかー」
本波は先手の利を生かし、《レンの地の克服者》をプレイ。公開された「エルフ」もまた《レンの地の克服者》。2 枚目の《レンの地の克服者》プレイで公開されたのは 3 枚目の《レンの地の克服者》!
これはたまらないと、今村は《霊魂放逐》で対応。《ロウクスの戦修道士》で場の沈静を図り、本波が《極楽鳥》をプレイしたことで、デッキが“ドラン”である事を悟る。今村はさらに《炎渦竜巻》で本波の場を一掃し、《ロウクスの戦修道士》は 3 枚目の《レンの地の克服者》でキャッチ。本波が立て続けにプレイした《萎れ葉のしもべ》を連続の《謎めいた命令》でカウンターし続け、本波の動きを止める。
これで後は今村の時間……と誰もが思ったのだが。当の今村の様子がおかしい。本波が《潮の虚ろの漕ぎ手》で今村のハンドを伺うと、それは全て土地。「何か引いてー!」と祈りを込めてドローするも、以後も土地を引き続ける今村。同じ土地でも、本波の土地は殴りかかってくる。今村はマナ供給を安定させるため、土地はあくまでマナしか出ない。
本波の場には 2 枚の《樹上の村》。勝負はこれだけで決した。
今村 0-1 本波
Game 2
マリガン後の今村に、本波の《思考囲い》 2 連発が突き刺さる。《謎めいた命令》《霊魂放逐》を失い、《エスパーの魔除け》で後続のカードを引き込むも、またしてもマナフラッドの今村。
結局、展開らしい展開も出来ず、今村は準々決勝で敗退となった。
今村 「サイドボードに《包囲の搭、ドラン》入れようかなー。《ロウクスの戦修道士》が 4/4 になるし」
今村 「フィーチャーマッチでこのデッキの『らしさ』をお見せできなかったのが申し訳ないですね。本当は、まったりした後に《残酷な根本原理》打つデッキなんですが、まったりしたまま何も引かず……。除去は、今回《恐怖/Terror》を採用してたのでフェアリーや《樹上の村》なんかはケアできたんですが、《根本原理》で回収するクリーチャーがいないので《叫び大口》なんかでもいいかも知れないですね」
理想の展開は、《ロウクスの戦修道士》を《遍歴の騎士、エルズペス》で空を飛ばせて 6 点クロックという形だそうだ。この役目に関しては《台所の嫌がらせ屋》を上回るため、《戦修道士》を採用しているとのこと。確かに、序盤を凌いだ後の回復+ビートダウンは強烈だ。
多色コントロールはカードプールも多彩で自由自在。ぜひ、あなただけの必勝パターンを編み出して、トーナメントに持ち込んでみよう。
今村 0-2 本波
本波友之が、準決勝に進出!
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