LMC 代々木 199th 準々決勝: 鈴木大輝 vs 林隆智
前回の代々木 LMC の決勝戦で彌永淳也(東京)に膝を屈し、準優勝に終わった鈴木大輝(千葉)。その彌永も Top 8 入りしているため、今度こそリベンジしたい鈴木は、今日も「全体除去? 知ったことか!!」を合言葉に、親和エルフを持ち込んでの Top 8 進出である。
対する林隆智(宮城)は、5 色コントロール、クイッケントースト。クリーチャーデッキに対しての強さに定評があるデッキだが、《遺産のドルイド》から一気に回った親和エルフの速度は、計り知れないものがある。
鈴木が押し切るのが早いか、林の全体除去が早いか。
ベクトルの違った「時間との勝負」になりそうである。
Game 1
両者、力強くキープを宣言。
先手を取った鈴木の《贖われし者、ライズ》という、ちょっと珍しいカードからゲーム開始となり、次のターンに《茨森の模範》を追加する。対する林は淡々と土地を置くのみ。
林が 4 枚目の土地を置くまでが勝負。鈴木は《レンの地の克服者》をプレイ、《茨森の模範》と《贖われし者、ライズ》をレッドゾーンへと送り出す。
全体除去の影に怯むことなく、クリーチャーを展開する鈴木と、対称的にドローゴーを続ける林。鈴木の 3 度の攻撃を受けた林のライフは 7 まで落ち込むが、待望の 4 マナに到達、《神の怒り》で場を平らにする。
しかし、鈴木は《遺産のドルイド》《萎れ葉のしもべ》と展開し、攻め手をゆるめない。
守り続ける林、《台所の嫌がらせ屋》をブロッカーとして出し、1 マナを立ててターンエンド。
ここで鈴木は、小考に入る。
鈴木 「《糾弾》怖いなぁ……」
《糾弾》をケアすべく出した鈴木の答えは、《エルフの先触れ》で《傲慢な完全者》をライブラリーのトップに積み込み、《ラノワールのエルフ》をプレイしてターンを返すこと。たしかに、これなら《萎れ葉のしもべ》を《糾弾》されても大丈夫だ。
あとは、林の手札から全体除去が飛んでこないことを祈るのみ。
《熟考漂い》で手札を引き増した林だが、鈴木の祈りに負けてしまった。
鈴木 1-0 林
鈴木のサイドボーディング
- Out
- 4 《エルフの幻想家》
- 1 《贖われし者、ライズ》
- 1 《エルフのチャンピオン》
- 1 《エルフの行列》
- In
- 4 《ハリケーン》
- 3 《思考囲い》
林のサイドボーディング
- Out
- 1 《否認》
- 1 《エスパーの魔除け》
- 1 《残酷な根本原理》
- 1 《ナックラヴィー》
- 1 《若き群れのドラゴン》
- In
- 2《真髄の針》
- 2《霊魂放逐》
- 1《炎渦竜巻》
Game 2
両者つきあうようにマリガンしてスタート。
1 ターン目にこそ動けなかった鈴木だが、《レンの地の克服者》をプレイから《エルフの先触れ》で《傲慢な完全者》を積み込んで攻撃態勢を整える。
一方、林は《熟考漂い》で手札を整えて、迫りくる脅威への回答を探す。
《傲慢な完全者》で戦線を強化した鈴木に、林の《復讐のアジャニ》が襲い掛かる。林は 2 つ目の能力で《レンの地の克服者》を討ち取り、クロックを減少させたうえで、ライフを得る。
プレインズウォーカーは、なんであれすぐに処理すべし。
鈴木は《萎れ葉のしもべ》を追加して《復讐のアジャニ》を処理しつつ、林のライフを削る。
まだライフに余裕のある林は、1 度《萎れ葉のしもべ》を《謎めいた命令》でバウンスしたのち、2 枚目の《謎めいた命令》で打ち消し、場に並んでいる《傲慢な完全者》と《エルフの先触れ》は《ジャンドの魔除け》で処理。
流れは林に傾いている。
これを確実なものにすべく、林は、さらに《エスパーの魔除け》をプレイ。
鈴木 「モードは?」
鈴木の手札は 2 枚。当然、林はディスカードを選択。場にクリーチャーが無く、手札もない鈴木は、3 ゲーム目に望みを託した。

という展開になるはずだった。
鈴木の手札 2 枚は、両方とも《萎れ葉のしもべ》だったのだ!!
マナを支払うことなく 2 体の《萎れ葉のしもべ》を出すことに成功した鈴木。あまりの状況に机に突っ伏す林。
藪をつついて蛇を出す、ならぬ手札をつついてしもべを出す、になってしまった。
鈴木 2-0 林
鈴木大輝、準決勝進出!!
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