LMC195 準決勝: 仙波恒太郎 vs 武田浩信
「王者のマジック」とは三原槙仁(千葉)が口にする言葉だが、これともう一つのマジックがあるとすれば「若者のマジック」だろうか。
ゲーム前に仙波恒太郎(千葉)は「フェアリー同系は大体若い人が勝つよ」と言った。理由を聞いたところ
仙波 「若い人はドローに勢いがあるからね」
とのこと。
強豪プレイヤーのどっしりとした落ち着きのあるマジックを「王者のマジック」とするなら、若いプレイヤーがはしゃぎながらやるマジックは「若者のマジック」になるのではないだろうか。
そんな風に考えさせられた一言だった。
閑話休題。
フェアリー同型対決となった準決勝、そのゲーム内容をお送りしよう。
Game 1
《思考囲い》《苦花》と同型対決としては完璧に見えるな手札を抱える仙波だが、手持ちの土地では黒マナが出ない。小考ののち、後手であるため黒マナの出る土地を引けると判断してマリガンせず、お互いマリガンなくスタートとなるが……黒マナを引けなかった仙波は、《思考囲い》が打てず武田の《苦花》を見送ることに。
そればかりか 3 ターン目にプレイされた武田の《ヴェンディリオン三人衆》によって手札の《苦花》を落とされる。
フェアリートークンと《ヴェンディリオン三人衆》で攻め始める武田。
なんとか黒マナを引いて逆転したい仙波だったが、武田の分厚いカウンターの壁の前に敗北を喫することとなった。
仙波 0-1 武田
Game 2
先攻を得た仙波の《思考囲い》により、武田の手札が公開される。
武田の手札は《思考囲い》《苦花》とフェアリー対決の重要なファクターとなる 2 枚が含まれている強力な初手だった。仙波は小考したあと《苦花》を選択。
お返しとばかりに武田も《思考囲い》をキャスト、《砕けた野望》を捨てさせる。
《ジェイス・ベレレン》をプレイする仙波だが、これは武田の《砕けた野望》が文字通り砕く。
ならばと《フェアリーの集会場》で攻撃を開始する仙波、これを止めるべく武田は《呪文づまりのスプライト》をブロッカーとして召喚する。
受けに回る武田に対し、仙波は《ウーナの末裔》をプレイしてダメージを上げにかかるが、武田はこれを通した後《恐怖》で処理する。
なおも攻める仙波、《誘惑蒔き》で《呪文づまりのスプライト》を奪い取る。
この《誘惑蒔き》にアクションのない武田、仙波はこれを守るべく《ウーナの末裔》をプレイ。
これを受けた武田、仙波の残りマナがなくなったのを確認して《霧縛りの徒党》をプレイ、防御から一転攻撃へと移っていく。
一度は奪い取った《呪文づまりのスプライト》でしのぐ仙波だが、《謎めいた命令》で攻撃を、《苦花》は《呪文づまりのスプライト》と完璧な対応をされてしまう。
とどめとばかりに《ジェイス・ベレレン》で手札を増やす武田。仙波は《誘惑蒔き》の攻撃で《ジェイス・ベレレン》を処理するも、《霧縛りの徒党》の攻撃を止められない。
なんとかして主導権を取り戻したい仙波だが、土地ばかり引いてしまうのだった。
仙波 0-2 武田
武田、決勝進出!