制限・禁止カード発表
[2003/12/02]
2004/1/1 より発効となる制限・禁止カードが発表となりました。今回発表になった大量の禁止カードによって、少なくとも来年からはエクステンデッドの高速化がいくらか緩和されそうな兆しが見えた気がします。
あらたに追加とされたカードは次の通りです。
- スタンダード
- 変更なし
- エクステンデッド
- 禁止:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
- 禁止:《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》
- 禁止:《厳かなモノリス/Grim Monolith》
- 禁止:《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
- 禁止:《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
- 禁止:《修繕/Tinker》
- タイプ 1
- 制限:《燃え立つ願い/Burning Wish》
- 制限:《金属モックス/Chrome Mox》
- 制限:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
- タイプ1.5
- (タイプ 1 での制限/禁止カードはタイプ 1.5 で禁止されます)
- 禁止:《燃え立つ願い/Burning Wish》
- 禁止:《金属モックス/Chrome Mox》
- 禁止:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
- December 2003 DCI Banned/Restricted Announcement (DCI)
http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/announce/dci20031201a - 2003年12月 DCI制限・禁止カード告知 (MJMJ.info)
http://mjmj.info/data/br_0312j.html
今回の変更理由に関するマジック R&D の声明
エクステンデッドの禁止について
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
何年にも渡る構築環境のメタゲームの流れを見ると、早くマナを出せる有効な方法というのは常にトラブルの種になる。《古えの墳墓》は、この環境においてはあまりにも高速にマナを出す能力を持っており、問題である。
《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》
《ゴブリン徴募兵》の能力は、ゴブリン系のコンボデッキにおいて、デッキの中からあまりにも多くのカードを準備できてしまい、第 2 ターンの勝利を産み出してしまう。これは健全な環境とはいえない。充分に起こりうる第 2 ターンの決着というものをなくそうという方針に基づき、《ゴブリン徴募兵》は環境から排除された。
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《厳かなモノリス》が禁止される理由は、《古えの墳墓》と本質的に同じである。マナ加速カードがあると、ゲームの状況があまりにも早く動きすぎてしまい、問題である。
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
現在の、2 ターン目に勝負をつけてしまうリアニメーター・デッキは、ライブラリー全部を《隠遁ドルイド》で墓地に置くということから始まっている。この能力はあまりにもカードを制御しすぎ、また、早すぎる。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
ゲームを 2 ターンあるいは3ターン以上の長さにしようという方針から、マナ加速やコンボ・カードに加えて《ドルイドの誓い》を禁止する必要があるという結論に達した。《ドルイドの誓い》はほとんどのクリーチャー・デッキに対して、2 ターン目にゲームを終わらせるという効果を持ちうるので、このカードが存在する限り、健全な環境は得られない。
《修繕/Tinker》
《修繕》はある種の《教示者》でもあり、マナ加速の効果もある。我々はこのカードについては数年来注意していたのだが、ミラディンの発売により強力なアーティファクトが追加された結果、(プロツアー・ニューオーリンズでも実証されたとおり)《修繕》デッキは一気にトップになってしまった。
タイプ 1 の制限について
《燃え立つ願い/Burning Wish》
ほとんどの《教示者》は、カードを制限することの意味がなくなることを防ぐために、タイプ 1 では制限されている。タイプ 1 で強力なカードのほとんどはソーサリーであり(《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》、《時間の歪曲/Timetwister》、《天秤/Balance》、《精神錯乱/Mind Twist》等)、《燃え立つ願い》を 4 枚入れることを認めると、サイドボードにそれらのカードを 1 枚入れておくことで 4 枚分の効果を持つようなものになる。なお、《狡猾な願い/Cunning Wish》は 1 マナ重い上に、インスタントはソーサリーよりも比較的弱いということから問題にならないと考えられるので、制限リストに加えられることはなかった。
《金属モックス/Chrome Mox》
他の環境に比べ、マナを出すカードはタイプ 1 ではより強力であることが歴史から明らかである。
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
高速マナ・カードの中に、悪用しやすいものとしにくいものが存在するが、最近のデッキ・デザインの進歩に伴い、《ライオンの瞳のダイアモンド》の弱点でさえも 3 マナを出せる 0 マナのアーティファクトにとっては充分とは言えないということが判ってきた。