LMC79 準々決勝: 鈴木悠司 vs 松井裕之
向後俊秀と獲得パックレースを展開中という鈴木は、6 月からの一ヵ月半で現在 49 パックを獲得中。鈴木のライバルで現在 51 パックを入手している向後は、トップ 8 入りに失敗してしまったので、獲得パックはなし。
「とりあえず、今日勝たないと向後くんに負けちゃうんスよね」
さて、鈴木のパックレースの行方やいかに。
ライバルの向後は、さりげなくサイドイベントでさらなるパック獲得を狙っているとかいないとか。
Game 1:
ダイスロールに勝って 11 連敗目をまぬがれた鈴木が先攻。
ファーストアクションは松井の《燃え立つ願い/Burning Wish》。これを鈴木が《記憶の欠落/Memory Lapse》で迎え撃つ。次ターンも同じく《記憶の欠落》され、ドローが止められる松井。その隙に鈴木は《綿密な分析/Deep Analysis》で手札を増やしにかかる。
松井のターン。フルタップしている鈴木に対して三度目の正直で《燃え立つ願い》で《灰毛の定め/Grizzly Fate》を、さらに重ねた《燃え立つ願い》で《圧服/Overmaster》をそれぞれ手にすることに成功。
鈴木は《綿密な分析》をフラッシュバック、松井も同じく《綿密な分析》。淡々と手札を調整する。
6 マナに到達した鈴木が《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》を展開。マナ確保合戦で一歩優位に立つことに成功。
《島》一枚を残した鈴木に《圧服》するも、しっかり《対抗呪文/Counterspell》する鈴木。残った 4 マナで《灰毛の定め》で熊を 2 体展開してタップアウト。
鈴木はマナを伸ばして終了。
松井は、熊 2 体で攻撃してライフを削り、2 枚目の《綿密な分析》を。新たなドローが生み出したものは、《土を食うもの/Terravore》。
ターン終了時に《狡猾な願い/Cunning Wish》で《好機/Opportunity》を入手し、さらなるカードを。
たっぷりの手札を抱えた鈴木は、満を持して《神の怒り/Wrath of God》をプレイして未来の驚異を排除し、《ミラーリ/Mirari》を展開してちゃくちゃくと場を固める。
自分だけリセットされる憂き目にあった松井は、墓場に解決策を求める。まずは、《灰毛の定め》をフラッシュバックして、熊よ、もう一度。俺に力を貸してくれ。
しかし、熊はしょせん熊。《一瞬の平和/Moment's Peace》の前にはただの 2/2。ならば今度は《綿密な分析》か。それは忘れてくれとばかりに《記憶の欠落》されてしまう。
《不屈の自然/Rampant Growth》も交えてマナを伸ばして終わることしかできない松井。ゆるやかに、だが確実に狭まっている領域を、なんとかこじ開けることができないものか。
対する鈴木は《狡猾な願い》エンジンでまずは《回収/Reclaim》を入手。《回収》で《対抗呪文》と《好機》をライブラリへ戻す。
松井が熊で攻撃すれば、とりあえず《好機》で 8 枚カードをドローする鈴木。肝心の攻撃は《一瞬の平和》でいなされてしまう。凶悪なハンドの中から、取りあえず《神の怒り》と《強制/Compulsion》を。
ムダな手札をサイクリングして鈴木が《正義の命令/Decree of Justice》を掘り当てたとき、松井は静かに場を片付けていた。
鈴木 1-0 松井
Game 2:
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先攻の松井は、長考したすえ手札をキープして、2 枚のサイクリング土地からセットした。3 ターン目のターン終了時には《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》をサイクリングして《島》を入手、無事に赤緑青の 4 マナへ繋いで土地事故との戦いを乗り切る。
まずは、《燃え立つ願い》から《灰毛の定め》を入手し、残ったマナで《熊人間/Werebear》を。まずは、マナだ。マナをくれ。
鈴木は《狡猾な願い》から《新たな信仰/Renewed Faith》を手にして、4 マナ目をセットしそのまま返す。
松井は《綿密な分析》で手札を増やし、《熊人間》は殴らずにターン終了。鈴木は先ほど入手した《新たな信仰》を新しい手札に変換する。自らのメインフェーズには土地を伸ばすのみ。
ならば。松井は《圧服》から、《壊滅的な夢/Devastating Dreams》を X=3 で。鈴木は土地からマナをひねり出して墓場へ叩き込む。4/4 に膨れ上がった《熊人間》に対して、《正義の命令》X=2 で兵士を呼び出し、このターンの攻撃を抑制する。
ゆっくり、落ち着いて。次のターンに《熊人間》で攻撃を加え、鈴木の兵士を一体倒し、残った土地も消せとばかりに《沸騰/Boil》する松井。鈴木の場に残されたのは、わずかに《サングラスの大草原/Sungrass Prairie》のみ。
鈴木はあらたな《島》を展開し、《熊人間》の攻撃を《一瞬の平和》でいなしてみる。
ならばもう一度、《壊滅的な夢》を見よ。
松井 1-1 鈴木
Game 3:
負けた鈴木が先手。《島》《平地》《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》と展開する鈴木に対して、《森》《山》《熊人間》と展開する松井。2 枚目の《山》を場に展開した松井がプレイしたのは《上天の閃光/AEther Flash》。兵士たちには活躍させないよということか。
《燃え立つ願い》から《壊滅的な夢》を入手して、鈴木に対して将来の驚異を約束させる。ならば、まずはガンを摘んでおこう。《天啓の光/Ray of Revelation》で《上天の閃光》を破壊する。
じゃあ仕方ないかとばかりに小さな《熊人間》がレッドゾーンに送り込まれ、《正義の命令》X=1 で現れた兵士とともに墓地へランデブー。
ならば。こっちが本命よ。
だだんと出現した《土を食うもの》が 2 体。いやいやそれは、とライブラリトップから《神の怒り》を叩き込む鈴木。
いやいや、まだまだ。3 体目の《土を食うもの》を《圧服》のフォローつきで。さらに鈴木を襲う《壊滅的な夢》。さんざんだ。土地を食った化け物はパワー 14 まで膨れ上がった。
あの化け物をなんとかしなければ。まずは《一瞬の平和》を。腐ったドローは《強制》でサイクリング。《狡猾な願い》と《一瞬の平和》が現世への橋渡し。
もう一度見た《壊滅的な夢》は、果たして誰の夢だったのか。残された土地は松井が 2 枚、鈴木が 6 枚。
墓場の《綿密な分析》をフラッシュバックした鈴木の残りライフは 3 へ。このドローで待望の《神の怒り》を入手し、盤面から致死量を持つ驚異を排除することにようやく成功した。
《狡猾な願い》でサイドボードから《回収》を。墓場から《正義の命令》をライブラリへと戻す。マナを倒した鈴木に対して《沸騰》を叩き込む松井。だがそれは《記憶の欠落》でドローを止めることに。
鈴木は次のドローを見てにやり。ターンをそのまま松井へと返す。次の行動はわかっているのだから。
ターン終了時、フルタップからトークンを 6 体生み出す鈴木。ならばとそれに合わせてふたたび《沸騰》を。問題無い。《島》が 2 枚だろ?
鈴木が最終ターンにプレイしたのは、《ミラーリの目覚め》だった。
鈴木 2-1 松井
サイドイベントでパック確保をもくろんでいた向後は敗退し、鈴木は無事ライバルの上に立てた様子。残るは倍プッシュゲームにどこまで勝ちあがれるか、だ。
Suzuki advance to the semifinal!
Gremrin Mirari - Suzuki Yuji / Lunatic Moon Convention 79th | |
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3 魔力の乱れ/Force Spike 2 賛美されし天使/Exalted Angel 1 ねじれの光/Ray of Distortion 1 天啓の光/Ray of Revelation 1 復讐に燃えた夢/Vengeful Dreams 1 もみ消し/Stifle 1 好機/Opportunity 1 種蒔き時/Seedtime 1 新たな信仰/Renewed Faith 1 回収/Reclaim 1 一瞬の平和/Moment's Peace 1 クローサ流再利用/Krosan Reclamation |
Terravore - Matsui Hiroyuki / Lunatic Moon Convention 79th | |
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4 熊人間/Werebear 4 土を食うもの/Terravore 4 幻影のケンタウロス/Phantom Centaur 3 クローサの大牙獣/Krosan Tusker |
1 壊滅的な夢/Devastating Dreams 1 圧服/Overmaster 1 紅蓮地獄/Pyroclasm 1 滅殺の命令/Decree of Annihilation 1 灰毛の定め/Grizzly Fate 1 激動/Upheaval 3 千足虫/Gigapede 3 沸騰/Boil 3 上天の閃光/AEther Flash |